動画:アルペンスキー競技のタイムはライン取りとインスペクションで決まると言っても過言ではない事例

スキーが上達する練習方法

photo credit: Piero Annoni – Fotografo Oerlikon Swiss Cup final via photopin (license)

今回紹介するのはフェイスブックで2376シェア、再生回数55万回を超えている「0.01秒の差」の動画から思ったことを書いてみようと思います。

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スノーボードとアルペンで金メダルを獲得したエステル・レデツカVSアンナ・ベイスとの戦い。

2018年平昌オリンピックは冬季五輪史上、最も歴史を変えた人物が登場した大会でもありました。野球の世界では大谷翔平選手がピッチャーとバッターの二刀流でどちらもトップレベルの成績をメジャーリーグで納めていますが、冬季オリンピックも二刀流の時代に入りました。

その選手がチェコのエステル・レデツカ。

彼女は平昌オリンピックのパラレルスノーボードとアルペンのスピード系種目、女子スーパーGでまったく違う種目で金メダルを獲得した史上初の選手です。

エステル・レデツカ - Wikipedia

*2つの金メダルを獲得した映像

「何か1つに絞った方が良い」

というスポーツ業界の常識が崩れつつある現代、トレーニングのやり方も大きく変わろうとしています。

アルペンではライン取りとインスペクションがタイムに直結する。

さて、話を本題に戻します。

アルペンスキー競技において重要な要素は個人的には「腰のポジション」とスキーが上達する練習方法で言ってきましたが、もう1つ大きな要素を付け加えるとすれば、

ライン取り

です。

以下は2018年平昌オリンピック女子スーパーGの比較動画ですが、ライン取りの違いで大きく差が開いたり、抜き返したりするのがよくわかるかと思います。スノーボードのW杯から先行し、2016年からアルペンスキーW杯にも参戦したレデツカ。近年スピード系重視のアンナ・ヴェイス(旧姓:フェニンガー)との対決は歴史に残る映像です。

見ての通り、ライン取り1つとってもこれだけの差が出るわけです。

最終的にこの2人の対決は0.01秒差という僅差で決着がつくわけですが、おそらくどの大会でも多くの人は

ライン取りで結構タイム差が付いている可能性が高い。

と言っても過言ではないと思います。

ラインが落ちても、すぐに修正してきたレデツカのリカバリーの高さ。

この動画から学べることはたくさんありますが、レデツカは斜面変化でターン弧が膨らみ、大きなミスを1箇所犯しています。(動画残り30秒のところ)

 通常、アルペンスキー競技では1つミスを犯すと修正するのに2、3旗門使うわけですが、彼女もそのパターンで修正するのですが、彼女の何が凄いかというと

アンナをすぐに抜き返すところまで来ている点

です。

 この修正する2、3旗門はまっすぐになるのですが、レデツカはきちんとインスペクションしていたのか、アンナよりダイレクトなラインになっているのがわかります。

 ダイレクトになる分、ゴール手前でターンがまた膨らむわけですが、それでもギリギリまで外足に力を与え続けスピードをあげるわけですが、これが結果的に大きなリカバリーとなりゴールで0.01秒差で抜き返すという番狂わせをしたわけです。

  金メダルを獲得するには最後に一発をかけるしかなかったのかもしれませんが、インスペクションであそこはターンが膨らんでもスピードを落とさず攻めていけると見抜いている可能性もあるわけです。インスペクションではこういったところで差がついていくので、

いかにセットを見抜くか

ということは順位を上げる意味でも重要な要素となります。

 一方、オーストリア選手らしい「上から攻めていくライン取り」という基本に忠実なアンナのほうは、ターンは安定しコンパクトですが、レデツカに比べると失敗こそ少ないですが、リスクを冒してでもできるだけ直線的に来たレデツカに軍配が上がったのがこの映像です。

 0.01秒差なので「こっちが速い滑り」とは決めることはできませんが、少なくとも2人の対照的なライン取りは非常に参考になるのではないかと思います。

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