マルセル・ヒルシャーのGSにおけるライン取りとスキー板のトップの使い方

スキーが上達する練習方法

photo credit: manuelbierbauer fis ski world cup sölden via photopin (license)

今回のスキー上達方法は2ヶ月前に書いたアルペンスキー王者、マルセル・ヒルシャーがGS・SLで圧倒的に速い理由の続編です。

非常に参考になる動画もあったので一緒に紹介します。

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ヒルシャーのライン取りとスキー板のトップの使い方

下記の動画はリゲティが最も得意とするアメリカ・ビーバークリーク男子大回転です。

Marcel Hirscher vs Ted Ligety GS Beaver Creek Technical Analysis 2017

皆さんご存知の通り、ヒルシャーはもうワールドカップ独走状態が何年も続いており、リンゼイ・ボン、ミカエラ・シフリンと並びステンマルク超えをするのではないかというペースで勝利を重ねています。

数々の選手達がヒルシャーに挑みますが、ミスターGSと呼ばれたリゲティも今やW杯GSランク11位となっており、第1シード漏れの可能性も出てきています。今回はそんなGSスペシャリスト同士の比較動画から見えた点をまとめてみます。

ヒルシャーもシフリン同様、全ての旗門で速いわけではない。どこで抜いていくのか?

以前、アルペンスキーの女王ミカエラ・シフリンは1番速くないのにGS/SL/DHで勝つ理由という記事でシフリンが全ての区間でトップではないことをチェックポイント別の順位表を公開して皆さんにお知らせしました。

ヒルシャーも同じで、上記のビーバークリークGSではスタートから最初のアンダーゲートまではリゲティの方が実は速いのがよくわかるかと思います。

しかし、このアンダーゲートでヒルシャーは一気にトップギアに上げています。理由としては

1.ラインがリゲティよりも直線的になっている。
2.アンダーゲートを過ぎた直後に、リゲティはまだ板を横にしているが、ヒルシャーの板のトップは縦になってライン修正してきている。

こういった状況を意識して作ってきており、これらの積み重ねで1秒以上差を付けた結果、今の勝率につながっているのだと思います。

ちなみにヒルシャーの2017−2018シーズンの男子GSはフランスのバルディゼールの3位以外は全て優勝という実績です。(参照:FIS公式サイトのヒルシャーリザルト

急激にラインを変える際の注意点

ヒルシャーのようにスキー板を縦にして急激にラインを変えるということは誰しも行なった経験があるかと思いますが、特に初心者に注意して欲しいのは

ただ板を振っては減速になるので、きちんとスキー板をたわませて、雪煙を上げない状況でターンをしていくこと。

が基本となります。

 アルペンスキー競技初心者や近くに良き指導者がいない場合、どうしてもワールドカップを参考にしがちですが、これをそのまま初心者が真似をしようとするとただのエッジングにつながるケースが非常に多いです。

 いわゆる「ズラし」というテクニックですが、これはポールセッティングがかなりきついケースでしか使わないテクニックであり、あまり使うことがありません。

 レールの上を走るように板を平行にしておき、腰のポジションが常にビンディングの真上にお尻が来るのが理想であり、事実ヒルシャーはアンダーゲートのあと板を縦方向にして、ほとんど雪煙を上げずに次のターンに入っています。

 まずはどんなバーンコンディションでも良い位置に乗れるよう、スキーで最も重要な「正しいポジション」を習得する練習方法などを参考に、お尻の位置を高い位置で滑れるようスキートレーニングをしていきましょう。

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